二次的な合併症とは
発達障害は、脳の機能がうまく働かないことが原因で周りの人が当たり前のようにやっていることでも本人の努力とは関係なく、うまくできないことがあります。
ただ誤解も多く、本人の努力不足だと怒られてしまうこともあります。
⇒ 発達障害への誤解、例えば?
原因を誤解された状況で、ずっと誤ったアプローチを続けていくと、本当はできることもできなくなってしまったり、さらに状況が悪化してしまったり、もともとの「つまずき」とは別の「困った」症状が出てきてしまいます。
それを「二次的な合併症」といいます。
⇒ 二次的な合併症、例えば?
では、二次的な合併症はどのように起こるのでしょうか。
① 発達障害の特性による失敗やトラブル
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② 親や先生から叱られる、理解してもらえない
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③ 友達とうまくつきあえない
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④ 自信がなくなってしまう
気力がなくなってしまう
頑張ろうと思えなくなってしまう
どうせ自分なんか、と諦めぐせがついてしまう
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⑤ 先生や親に反抗をする
問題行動がエスカレートしていく
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⑥ 信頼関係が築けないまま、自分の中にこもってしまう
不登校、引きこもりなど社会的に孤立してしまう
不安障害、うつ病などの神経症状が出てくる
このような順番で、二次的な症状に繋がっていくことを「マーチ」というそうです。