質問だけでポジティブになれる
突然ですが、「あなたの好きな色は何色ですか?」
そう聞かれると、答える必要はないのに「私の好きな色は・・・」と考えてしまいます。
人は、質問をされるとその答えを自動的に考えてしまうそうです。
それでは、人は一日にどれくらい思考をしているのでしょうか。
- 今日は何時に家を出ようか。
- 今日は何を着ていこうか。
- メールの返信はどうしようか。
- 今日のお昼は何を食べようか。
- 晩御飯に必要な食材、何を買って帰ろうか。
- 今日のテレビ番組、何を見ようか。
- 明日のスケジュールは?
私たちは常に何かを「考えて」います。
さまざまな文献がありますが、だいたい人は1日に2~3万回くらい思考しているそうです。
意外と多いですね。
これは私たちが呼吸をする回数と同じくらいなんだそうです。
どうせならポジティブなことを考えたい!
実はこの2~3万回をポジティブなことを考えるのか、ネガティブなことを考えるのか、「質問」を使えばコントロールができます。
ちなみに、ポジティブ心理学の歴史は浅く、あの欲求五段階説で有名なアブラハム・マズローが1954年に「ポジティブ心理学」という言葉を使ったのが最初だと言われています。
しかしその後、心理学者たちは「必ずしもポジティブ思考=幸せではない」という研究を繰り返し行っています。つまりポジティブがよくてネガティブはだめ、という訳では決してないのです。実際ネガティブに考えた方が実力を発揮できる人だっています。
ですので、ポジティブに抵抗がある人は逆効果かもしれません。
ただ、薄毛が心配でそのことばかり考えて落ち込んでいると、頭皮が固くなって薄毛がさらに進行する。なんてこともあるように、思考は身体反応にも影響するようです。
この質問の技は、「ポジティブなことを考えたい!」と思った時に是非お試しください。
それでは、具体的にどうすれば質問だけでポジティブに考えられるのか、です。
質問をされるとそのことについて自動で考えてしまう、私たちの脳を利用します。
- 今日はどんないいことがあるだろう?
- 最近頑張っていることは?
- 目標に向かって、今日できたことは?
- 感謝している人は誰だろう?
- 楽しかったことは?
- 嬉しかったことは?
- 面白かったことは?
意識的にポジティブな質問をすれば、自動的にポジティブなことを考えます。つまり、2~3万回の思考がよりポジティブになります。
そして、もしネガティブな質問を繰り返していたらほどほどに。
- 最近ついていないことばかりじゃない?
- どうしていつもうまくいかないの?
- どうして私だけだめなの?
- 何だか失敗が続いてない?
- そう言えば昔からついてなかったよね?
このような質問を無意識に繰り返していると、本当は関係ない過去の嫌な記憶まで引っ張り出してしまうこともあります。2~3万回の思考がネガティブでいっぱいになってしまいます。
さて、突然ですがクイズです。
「この記事でポジティブという文字は何回出てきたでしょう?」
唐突に失礼しました。
少しだけ思考を巡らせて頂ければ、実際に数えなくても大丈夫です。
この質問でネガティブな感情をリセットです。
ちなみに答えは、ここまでで13回です。
ポジティブな質問を試す時、子どもの前で子どもに聞こえるように大声でやってみると、お互いの思考がポジティブになって一石二鳥かもしれないですね。
最後に、マザー・テレサの有名な名言を紹介します。
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。