発達障害が疑われる子はどれくらいいるのか
平成24年に文部科学省が行った調査の結果があります。
全国(岩手、宮城、福島の3県を除く)の小中学校を対象にして、
通常の学級に在籍する児童の中で、担任教師が回答したものです。
まず、発達障害が疑われる児童は6.5%
小中学生は約1031万人だったので約67万人いる計算になります。
これをクラス単位で考えると、1クラスに平均2,3人ずつとなるため、かなり身近に感じられるのではないでしょうか。
その他にも
ADHD(注意欠陥多動性障害)が疑われる児童は3.1%(約32万人)
LD(学習障害)が疑われる児童は4.5%(約46万人)
自閉症スペクトラム(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群など)が疑われる児童は1.1%(約11万人)
という結果になりました。
参考までに、症状が併存しているケースの結果も出ています。
ADHDかつLDが疑われる児童は1.5%(約15万人)
ADHDかつ自閉症スペクトラムが疑われる児童は0.7%(約7万人)
LDかつ自閉症スペクトラムが疑われる児童は0.5%(約5万人)
全ての疑いがある児童は0.4%(約4万人)
この調査は、担任の先生への質問の結果ですが、発達障害の2つの特徴をあらわしています。
1、身近なものであること
2、症状がさまざまで、いくつかの症状を併せ持つ傾向があること
実際の現場でも発達障害への関心が高まっているようです。
今回参考にした文部科学省の調査
通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について
学校基本調査-平成24年度(確定値)結果の概要-